日本通信は2026年10月28日、ドコモの音声通信網・SMS網との相互接続で提供する新サービスについて、開始時期を約5カ月延期すると発表しました。この新サービスは「ネオキャリア」とも呼ばれるフルMVNOで、ブランド名は「blue mobile」です。11月24日に始まる予定でしたが、延期はこれで2回目になります。blue mobileを待っていた人は、当面いまの回線を使い続けることになります。
延期の内容と理由
日本通信は同日、「(開示事項の経過)ドコモの音声通信網及びSMS網との相互接続に基づく新サービスの開始予定時期の変更に関するお知らせ」を適時開示しました。ITmedia Mobileとケータイ Watchの報道によると、延期の理由は次のとおりです。
- MNOやNTT東西などの固定網音声事業者との相互接続で、技術的な課題が見つかった
- 課題を解決し、各事業者との接続試験を終えてからサービスを提供する必要がある
正式な開始日はまだ決まっていません。接続試験の日程を調整したうえで、改めて発表するとしています。ITmedia Mobileは、blue mobileの実際のサービスは2027年4月以降になると報じています。
これまでの経緯
ケータイ Watchによると、日本通信は2024年2月にドコモと音声・SMSの相互接続で合意し、当初は2026年5月24日の開始を予定していました。2025年11月に開始日を11月24日へ延期しています。
2026年7月には、ドコモの設備と自社のコアネットワークをつなぐ工事と相互接続試験を終え、ドコモと協定を結びました。同じ時期に新ブランド名「blue mobile」も発表しています。この協定には、警察・消防・海上保安庁への緊急通報の接続も含まれています。ドコモとの接続準備は進んでいた一方で、今回はほかの事業者との接続で課題が見つかった形です。
フルMVNO(ネオキャリア)とは
一般的なMVNOは、音声通話をMNO(大手キャリア)のサービスに頼っています。日本通信の新サービスは、ドコモの音声網・SMS網と自社の設備を直接つなぎ、通話やSMSも自社で制御する仕組みです。日本通信はこの形を「ネオキャリア」と呼んでいます。
そのため、ドコモだけでなく、ほかの携帯電話事業者や固定電話事業者とも相互に接続できないと、ユーザーが自由に電話をかけたり受けたりできません。今回の延期は、この接続の検証で課題が見つかったことによるものです。
利用者への影響
blue mobileの料金、データ容量、通話条件、SIMの提供条件は、まだ発表されていません。開始を待って乗り換えを考えていた人は、少なくとも2027年春ごろまでは、ほかの選択肢を含めて検討することになります。
SimFinderでは、blue mobileの料金や条件が正式に発表されしだい、プランデータに反映し、ほかの格安SIMと比べられるようにする予定です。